2011
12.25

玩具メーカーの年末年始商戦から見る広告手法

WEBコンサルタント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

子どもを持つ親なら一度は苦労をしたことがあるクリスマスプレゼントの準備。息子が欲しいと言っていた仮面ライダーのベルトがどこにも売ってない!娘が欲しいと言っていたプリキュアのアイテムがない!でもプレゼントは用意しなくちゃいけない!!これは、マーケティングです(笑)。

日本は和洋折衷ってうやつだろうか、年末にはクリスマスがあり、年始にはお年玉があり、年末年始の親の出費はデカイ。クリスマスでは、親は必死に子どもへプレゼントを用意する。もちろん、サンタの体もあれば、親父だと割り切って用意する、このどちらにせよ。正月にはお年玉と称し、いつもより多めのお小遣いをせびられる(苦笑)。この、ほんの2週間での経済効果は非常に大きなものとなっている。

この恩恵を預かるためにマーケティング、というよりはプロモーションを工夫しているのは特に玩具メーカーだと私は思う。市場のニーズは年末から年始にかけて加速する。

■クリスマスには何かを買わなければならない親がいる。
■お正月にはお年玉を握りしめて買いにくる子どもがいる。

市場ニーズはバッチリ。ただ、このどちらの『消費』も自社に落として欲しいのが玩具メーカーであり、ここに冒頭の状況が出来上がる。どういうことか、説明しよう。

仮面ライダーの場合で話すと、

1. 本命となる「ベルト」をクリスマスの数ヶ月前に発売開始。
2. 子どもはベルトの存在を知り始める。欲しがり始める。親は様子を見る(笑)。
3. 子どもがいよいよ本気でねだり始める。
4. 親は「クリスマスでね!」と逃げる(笑)。
5. いよいよクリスマス前。親は「ベルト」を探すがどこにもない、、、焦る。
6. ネットで見れば、どこも在庫なし。在庫があっても値段が高騰してる。「ベルトに1万も出せるか!!」と嘆く。
7. 時折立ち寄るおもちゃ売り場では、(あの人も探してるんだろうな)と思うことが多々ある。
8. 発売日情報を仕入れ、必死で並んでGETしようとする。できない(そこまでしない)人が多い。
9. GETできなかった親は、セカンドライン的な「武器」などでなんとかクリスマスプレゼントを取り繕う。
10. 正月、たいして行くところもなく、デパートへ行くと、もっさりとある「ベルト」の山、、、。
11. お年玉かお年玉の代わりで「ベルト」購入。

親はいつだって、子どもの喜ぶ顔が見たいのだ。年末年始の商戦に煽られた感がもしそこにあったとしても、最終的には、ベルトも武器もGETして楽しそうに遊ぶ子どもを見て、「好きなんだな、仮面ライダーが。」と微笑むのが親なのだ。「くそ!!買わされたか!!」なんて思う親はおらず、子どもも、親も、メーカーもハッピーで、Win-Win-Winなのだ。こんなに素晴らしいプロモーションがあるだろうか。素晴らしいというか、秀逸過ぎる。そして面白いことに、来年もまた同じ流れを辿るのだ(笑)。

考え抜かれたプロモーション構成には、

■スケジュール(販売時期や広告のタイミング)
■ターゲット(誰が欲しくて、誰が買いたいか)
■プロダクト(商品)
■KPI(目標)

といった販売目標達成までのマイルストーンがしっかりしていることが重要だ。

年末年始の商戦とプロモーション

株式会社プラスクラス
代表取締役 平地大樹

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。