2015
05.07

アドラー的思考、キャリアは点で考える。今この仕事を大切に。

雑談

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新社会人の皆さんはそろそろ会社に馴染めてきた頃でしょうか?なんでこんな仕事するんだろう?してるんだろう?とか、これがやりたかったことだったんだっけ?とか、GW中にムダに考えてしまわなかったですか?究極を言えば、そんなことは考えても一切意味がありません!今回のエントリーは、新社会人の方、若手社員の方にぜひ読んで欲しい内容です。

 

thinkaboutcareer

 

この社会人生活で将来どうなるの?という不安

 

僕の周りには起業を目指す人やそうありたい人、もしくは成長意欲の強い人などが多い気がします。そうした大きな目標や夢を持つ人は、若い時分に ”夢追い人” になりやすく、『今やっているこの仕事は夢に繋がっているのだろうか?』『今の仕事を本当に続けていく価値があるのだろうか?』『このままで成長するのだろうか?』と早い段階で思ってしまうことが多いように感じます。

 

僕の答えは『YES!!!』です。絶対に繋がります。絶対に価値があります。とお伝えしたいです。

 

ただ、そうあるモノにできるかどうかはその人次第、ということも付け加えておきます。今の仕事をただ ”こなしている” だけでは意味のないモノになっていくでしょう。ですが、今の仕事に自分で価値を見出し、努力や工夫を自分からすることができれば、かけがえのない経験になるでしょう。意味のあるモノ、価値のあるモノにマチガイなくなります。

 

すぐに『やりたいこと≒キャリア』にできる人なんてほとんどいない

 

35歳になった今でもよく思います。やりたいことだけを仕事にするなんて無理。人からは僕がそういう人生を送っていると見えているとしても、僕自身ではそうではありません。スポーツのことだけを考えて仕事をしたくても、そうはいきません。そのことだけを考えて食っていけるほど人生は、会社経営は、容易ではありません。

 

明日ティッシュが切れるかもしれない。そんなことまで考えて先んじて注文しておく必要があります。作業系の仕事が立てこんでいたとしても、会うべき人、会いたい人、会わなくてはいけない人とは、打ち合わせなり会食なりをしなくてはいけません。そうしないと仕事や事業が先に進まないからです。誰だって、やりたいことだけをやって仕事をしていけるような楽な人生ではないのです。でも、それもこれも、全てには意味があるのです。そして、価値はあるのです。

 

僕の経験から上述のことを裏付けたいと思い、僕の今までのキャリアの話を例に出したいと思います。

 

決してスマートなキャリアでもなければ、まっすぐなキャリアでもありません。ちょっと見てみてください。わかりやすくバブルのグラフにしてみました。横軸は年を重ねるごとにどうなったか?を見るための僕の年齢。縦軸はその当時やっていた仕事が本当にやりたいことだったか?を計るためのやりたい指数としました。そしてバブルの大きさで年収を示しました。

career1

プロバスケ選手を目指してアメリカに渡った僕。この頃は夢しか見ていませんでした。やりたいことにまっしぐら。もちろん、お金のことなんか頭にありませんでした。

career2

日本に帰国し、何か仕事を、ということでバスケショップに勤めました。好きを仕事に。そんな感覚でした。バスケに近い仕事で、楽しかったけど、本当にやりたいこと?と言われたら疑問でした。日々トレーニングを続けながら、もう一度夢が叶えられる環境を探しながら、アパレルの仕事に忙殺されてました。ファッションはもともと大好きだったこともあり、とにかく仕事に熱中していた記憶があります。

career3

再度プロ選手の夢を叶えられるかもしれないチャンスを得て、プロストリートボールリーグで平日は営業、週末は選手、という職につきました。大好きなバスケの仕事であり、プレイもできるというのだから、本当に夢みたいな仕事で、ほぼ休みなく仕事に取り組みました。しかし、実際は控え選手としてのキャリアで、僕のプロ選手生活への夢を諦めるキッカケとなる仕事となりました。営業マンとしても、正直結果が出せたとは言えなかったと自覚しています。

career4

夢を諦め、仕事一本になりました。プロアスリートのセカンドキャリア支援がしたくて、人材業界にまず入りました。初めての社会人経験と言っても過言ではないほど、社会を何も知らなかったんだな、と痛感させられた経験でもありました。幅広く様々な業界に飛び込み、様々な経営者の方とお話させてもらった経験は、今でも本当に活きています。ただ、やはりやりたい仕事ではない、という気持ちは強く、まだプロ選手を目指す夢から切り替えもできていませんでした。思うように結果も出せず、IPOバブルも終わり、不況の波に煽られ、会社は傾き、結局僕はリストラされることになってしまいました。

career5

華麗なるウェブ業界への転身です(笑)27歳にして業界未経験の僕は、選手への夢は完全に吹っ切り、死ぬ気で仕事に取り組みました。とにかく必死に周りに追いつこうと努力し、平均睡眠時間が3時間になりました。とにかく、とにかく必死に仕事だけに取り組みました。

career6

気付けばマネジメントサイドにいました。ウェブ業界でのキャリアは全く望んだモノではなかったものの、やりたい経営には少し近づけた気がしていました。マネジメントの本を買いあさり、現場で実践する、の繰り返しでした。出向の立場であることを気にもとめず、社長に意見してました。拾ってくれた会社のため、出向先の部下のため、必死に仕事をしていました。

career7

そして、4年前に起業。好きなことを100%やっているか?と言ったらそうではありません。起業の当初から3年間は一切スポーツを忘れ、ウェブだけやる!と誓いそれのみをやってきました。事業として、本当にやりたい形になったのは本当にここ最近の話です。

 

今はとても満たされた気持ちの中で、仕事に取り組んでいます。好きを仕事に。そう胸を張って言えます。しかし、今に満足しているわけではありません。やりたいこと、実現したいことはまだまだたくさんあるので、この先もとにかく一生懸命に仕事に取り組み、実現できることを増やしていきたいと思っています。

 

線では結べない、点でしかとらえられないキャリア

 

どうでしょう?決してやりたいことだけをやってきたわけではないですよね?改めてぐちゃぐちゃだな、と思うばかりです(苦笑)スマートでもなく、まっすぐでもなく、最短距離でもない。こうしてキャリアを見ていると、キャリアは線でとらえたりできるもんじゃないなぁ、と思うんです。道筋があるわけでもない。レールがあるわけでもない。ひとつひとつの ”その時” の ”点” でしかないです。

 

ただこの ”点” ごとに必死だったからこそ、今やりたいことを仕事にできている僕がいる、ということも明らかです。年収が低くてもへこたれず、リストラされてもうなだれることなく、必死にその ”時” その ”点” を生きていれば、いつか夢や目標に近づくことができる、と僕は確信しています。僕がそうあったように。

 

だから、今は考えなくて良いのです。とにかく今を必死にやり切れば良いのです。繋がるのか?価値があるのか?成長できるのか?なんて考える暇があれば、今この時を大事にし、一心不乱に目の前のことをやるべきなのです。考える暇もないほどに。

 

前々から思っていたこの考え方を、読書の中でmake senseさせてくれたのが、アドラーでした。最後にアドラー心理学についてわかりやすく書かれている『嫌われる勇気』の一節を紹介し、今回のエントリーは〆たいと思います。

 

『嫌われる勇気』(岸見一郎、古賀史健著)P.264〜P.266より抜粋

 

人生を登山のように考えている人は、自らの生を「線」としてとらえています。この世に生を受けた瞬間からはじまった線が、大小さまざまなカーヴを描きながら頂点に達し、やがて死という終点を迎えるのだと。しかし、こうして人生を物語のようにとらえる発想は、フロイト的な原因論にもつながる考えであり、人生の大半を「途上」としてしまう考え方なのです。

 

線としてとらえるのではなく、人生は点の連続なのだと考えてください。チョークで引かれた実線を拡大鏡で覗いてみると、線だと思っていたものが連続する小さな点であることがわかります。線のように映る生は点の連続であり、すなわち人生とは、連続する刹那なのです。

 

そう。「いま」という刹那の連続です。われわれは「いま、ここ」にしか生きることができない。われわれの生とは、刹那のなかにしか存在しないのです。それを知らない大人たちは、若者に「線」の人生を押しつけようとします。いい大学、大きな企業、安定した家庭、そんなレールに乗ることが幸福な人生なのだと。でも、人生に線などありえません。

 

もしも人生が線であるのなら、人生設計も可能でしょう。しかし、われわれの人生は点の連続でしかない。計画的な人生など、それが必要か不必要かという以前に、不可能なのです。

 

登山で山頂をめざすように黙々と歩いてきたと?はたしてそうでしょうか?その方々は人生のどの瞬間も「いま、ここ」に生きていたのではないでしょうか?つまり、途上としての人生を生きていたのではなく、常に「いま、ここ」を生きていた。たとえばバイオリニストになることを夢見た人は、いつも目の前の楽曲だけを見て、この一曲、この一小節、この一音だけに集中していたのではないでしょうか。

 

 

考えすぎる必要はありません。過去を悔いても懐かしんでも意味がありません。未来を憂いても不安に思っても意味がありません。「いま、ここ」を一生懸命に生きましょう。「いま、この仕事」を必死にやり遂げましょう。それがきっと、目標や夢をこちらに近づけてくれる一助になることでしょう。

 

株式会社プラスクラス
代表取締役 平地大樹

 

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